自然写真集　2004年

東京では21年ぶりという大晦日の雪です。 いつもの七井橋が別世界に変わりました。橋を渡る人々の足も緩やかです。 　井の頭公園　12月

雑木林で空を見上げたら、色づいた木の葉が青空をバックに輝いていました。 イヌシデは黄葉し、アカシデは紅葉します。 　井の頭公園　11月

コブシの枝を秋の陽射しが照らしています。 色づいた葉が落ちて、冬支度がすんだ冬芽が輝いていました。 　井の頭公園　11月

変哲もない写真ですが、井の頭池を長年見てきた者には特別な光景です。たぶん長雨の影響で、弁天池の水が何十年ぶりに澄み切っているのです。 これはその記念写真というわけです。 　井の頭公園　11月

朝の光を浴びて泳ぐカイツブリです。 光の魔法で池の水質が変わりました。 　井の頭公園　9月

時代を重ねたスギの森、朽ち果てかけた古株上にヤマウルシらしき若木が生えていました。 なぜか、流れる時間を感じました。 　日光　9月

大木の切り株はキノコの劇場です。 舞台が消えてなくなるまで、さまざまなキノコが登場してそれぞれの役を演じます。 　井の頭公園　8月

清流のトンボ、オナガサナエがやって来ました。 水質などの環境はまったく合っていないのに、その黄色と黒は池の緑にもよく合います。 　井の頭公園　8月

新緑は春の光を優しく通します。 大きなハクウンボクの若葉は優しさも大きいのです。 　井の頭公園　4月

例年より早いソメイヨシノの開花です。 ふつうは見上げる花ですが、桜の気持ちが分かるように、見下ろして撮ってみました。 　井の頭公園　3月

御殿山の雑木林。 いつもと違うのは、木々を照らしているのが2004年の初日であることです。 　井の頭公園　1月