 |
私はどうも虫に好かれるタイプらしく、無防備で雑木林に入ると必ず何箇所も蚊やブユ（ブヨ）に刺されて痒い思いをします。ベンチで気持ちよさそうに寝ている人がうらやましい限りです。私にとって、夏の自然観察には虫よけスプレーは必需品なのです。 ところが先日、その虫よけスプレーで大失敗をしました。皆さんが同じ目に合わないように、私の恐怖の体験をお話しましょう。 |
|
その日、今年買ったものが見つからなかったので、薬箱の底にあった古い虫よけスプレーを持って出かけました。においを嗅いでも特に変わったところは感じなかったし、去年は確かに効果があったのを覚えています。 公園の雑木林に入る前に、半ズボンの両脚や、両腕、顔などの露出部にそのスプレーを塗りました。万全と思って林に入ったのですが、すぐに蚊に脚を何箇所か刺されてしまいました。薬の塗り方が足りないせいだと考えた私は、さらにたっぷりと両脚にスプレーしました。するとなんということか、蚊が寄り付かなくなるどころか、私の脚をめがけてどんどんどんどん集まってくるのです。写真を撮るためにほんの短時間静止しているだけで、両脚に１０匹ほども蚊が止まって刺しているありさまです。 塗った虫よけスプレーが逆に蚊を集めていることに気がついて、あわてて蚊のいないところへ退散しました。薬を水で洗い流し、刺されたところに虫刺されの薬を塗ったのですが、膨れ上がってきたところを数えてみたら、両脚を中心になんと５０箇所近くも刺されていたのです。猛烈な痒みが治まるまでが大変でした。痒くて痒くて、とてもじっとしていられません。うめき声を出しながら、のた打ち回っていたようです。 このスプレーはたぶん２年前に買ったものです。もしかするともっと前かもしれません。その年月の間に「虫よけスプレー」が超強力な「虫よせスプレー」に変化していたのです。「大嫌いと大好きは紙一重」という言葉があったような気がします。何が起きたのかはよく分かりませんが、成分が少し変化して、蚊の大嫌いだった薬が大好きなものに変わってしまったのでしょうか。 皆さん、くれぐれも、 虫よけスプレーは新しいものを使いましょう。 |
| そのスプレーは、怒りのあまりゴミ箱に投げ込んでしまったのですが、その後思い直して拾い出しました。だって、こんなに強力な「虫よせスプレー」ですから、利用法がいろいろありそうです。例えば誰かを拷問するときとか．．．（もちろん冗談です。念のため。）。 |