虫がいるのは「現在」の位置です。｢始まり」の位置からスタートしています。2000/5/3 井の頭公園
字書き虫とは、ハモグリバエやハモグリガなどの仲間の幼虫のことです。植物の葉の中に潜り込み、葉の内部を食べて育ちます。食べ進んだ跡が空洞になるので、白い線に見えるのです。
写真の葉には、その字書き虫がいます。どこだか分かりますか？
虫がいるのは「現在」の位置です。｢始まり」の位置からスタートしています。
この虫の場合、同じところを戻ったりして、かなり複雑な動きをしています。どういうルートで進んだか分かりますか？ ヒントは、葉を食べ進むにつれて成長するため、線がしだいに太くなることです。
これが虫です。葉に潜るのに適した、平たい体をしています。横に寝て、葉の内部を食べているようです。
ここがスタート地点です。親の成虫はここに卵を産みつけたのでしょう。
上の写真の「Ａ」の場所の拡大です。
並んだ黒い点々は食べた葉を排泄したもので、虫の体の構造上、線の片側に並びます。
その並ぶ位置が左右に切り替っています。つまり、こんな平たい体なのに、ときどき「寝返り」をしているわけです。
こちらの葉では、すでに字を書くのをやめています。蛹になろうとしているようです。
ムラサキハナナ(ショカツサイ)の葉には、字を書き放題。
こうなると、大害虫？