オシドリ


 やや小型のカモ。平地の池に来て冬を越し、春夏は山地(たとえば上高地)の渓流や池で繁殖する。オスは繁殖期には銀杏羽根などの美しい姿になるが、それが終わると羽根が抜け替わって、メスに似た灰色の地味な姿に変わる。水辺の近くの大木のうろ(穴)に営巣し、約4週間もっぱらメスが抱卵する。どんぐりが好物。

☆ 自然文化園で毎年オシドリを繁殖させて放鳥しているため(オシドリ1000羽計画)、井の頭池では一年中見られます。池にはオシドリ用の巣箱が設置されていて、そこで繁殖するペアもいます。池の周りの林の中でどんぐりを探しているのに会うこともあります。つまり、井の頭公園ではオシドリの生態をいつでも間近に観察できるのです。