メール: 「4月22日の七井カイツブリ ←卵４個目確認」
皆さんこんばんは。田中です。
今日は新緑を吹き抜ける風が爽やかな、カイツブリ観察日和でした。
というわけで、会社を休んで長時間の観察をしました。
（ずる休みではないですよ。）
観察時間は10時から17時半まで、
２羽の抱卵時間の割合を調べるのが目的だったのですが、
時間をかけただけあって、興味深い行動をいくつも目撃しました。
長文になりますが、以下に報告します。
◆◆ 七井ペア ◆◆
※）便宜上、以下では、色の濃い個体を「クロ」、
色の薄いほうを「ウス」と書きます。
もっとよい呼び名があれば提案してください。
−−− 行動の記録 −−−
（□）10:00 ウス抱卵中
10:12 クロ帰還
■10:15 一度巣材を置いただけで抱卵交代
このとき４個の卵を確認。全部同じ色に汚れていたので、
昨日よりもっと前に産まれたものだと思います。
11:00 ウス帰還 巣材を運ぶ
□11:02 抱卵交代
11:28 クロ帰還 巣材を運ぶ
■11:41 抱卵交代
ウスは１回巣材を運んでから出かける。
12:01 ウス帰還 巣材を運ぶ
□12:10 抱卵交代
クロは卵を巣材（主に緑の草）で卵を隠してから巣を離れる。
ウスはすぐに巣に上がり、草をどけて抱卵。
12:36 クロ帰還 巣材を２度運んでから再び去る
13:01 クロ帰還 巣材を運ぶ
13:13 巣がワイヤーロープの下をくぐる
ウスはロープをまたいだまま卵を抱こうとしていました(^^;
■13:15 抱卵交代
□14:15 ウス帰還 巣材を２回運んだだけで抱卵交代
14:20 他のカイツブリが巣に近づく
約３ｍまで近づいたところで、ウスが巣から出て激しく追い立てた。
追われたカイツブリは逃げ去った。
この個体がボート池奥にいたペアの１羽か、
それとも弁天カイツブリかは不明です。
その後ウスは抱卵に戻る。
14:54 クロ、西池より青い草を持って帰還 すぐボート池へ向かう
そして、大きく迂回して狛江橋の近くへ。
15:08 クロ、狛江橋を越え、白鳥の池の脇まで進出。
15:20 クロ、稲荷橋（仮称： 正式名称を知りません）まで進む
クロはかなり緊張しているようすでした。
弁天ペアの１羽と出合い、最短４ｍまで近づいたが、何も起こらなかった。
15:40 クロが弁天ペアの巣に近づき、巣にいたほうに激しく追い立てられる。
稲荷橋を越えるまで追いかけられていた。
■16:22 クロようやく巣に帰還 抱卵交代
（この後、観察中断）
（□）17:23 ウスが抱卵していた
−−− 観察終了 −−−
というわけで、抱卵時間は抱卵していないほうがいつ戻ってくるかで
決まるようです。
クロはいったん戻っても再び出かけることがよくあります。
巣に戻ったときクロは「キリキリキリ．．．」と鳴きますが、
「まだいいかな？」と聞いているのかどうかは分かりません。
全般に、ウスのほうがまじめに取り組んでいるように見えます。
それに対して、クロはもう少し余裕がある、
言葉を変えれば、慣れているという印象を受けました。
あくまでも私の印象ですが。